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ワタミ株式会社代表取締役社長・CEO 渡邉美樹

壁 キャリアの突破口

ワタミ株式会社代表取締役社長・CEO 渡邉美樹 (1/3)

キャリア連載「壁-キャリアの突破口」では、なかなか突破口が見つからない、仕事上の悩みキャリアに関する相談に数々の壁を乗り越え、キャリアを積み上げてきた賢者がその哲学と知恵で答えます。

ワタミ株式会社代表取締役社長・CEO 渡邉美樹 (1/3)

ワタミ株式会社代表取締役社長 渡邉美樹

自分がやりたい仕事に近づくためにこのままでよいのか?と最近悩んでいます。
ただ、転職を考えるにも自分のスキルで通用するか不安です。
転職に必要な気持ちと決断すべき時について教えてください。
(25歳 電機メーカー 営業)

大丈夫。今の経験も無駄ではありません。

営業職こそ社会との接点今、学べることを大切に

 この方はメーカーの営業職ですよね。だったら、いずれは企画開発の仕事に携わりたいにしても、製品のことは充分に知っておかねばなりません。自社の製品が社会に対してどのように関わっているのか、製品を通して世の中のどれほどの人々が幸せになっているのかを、ちゃんと理解しておくことが大切。営業職というのはそうした社会との接点です。だから、ただ漫然と売るのではなく、「なぜこれほど売れるのか」「どうしたらもっと売れるのか」という問題意識を欠かしてはいけません。顧客の"勘所"を学ぶために、営業という職種はうってつけであることを認識してほしいですね。

 ただし、自己アピールは必要ですよ。営業をやりながらでも方法はたくさんあると思います。たとえば上司には折りあるごとに、企画職に意欲を持っていることを伝えましょう。営業で得た経験を踏まえて、自分ならこういう商品開発をします――というレポートを自発的に提出するのもいいでしょう。顧客が製品に対して感じている不足部分など、営業であればこそ察せられる情報があるはずです。会社側としても、そういうことができる人材を放ってはおかないはずですよ。

 間違えてはいけないのは、希望職種に就くために転職が必須ではないということ。ユーザー(顧客)を知り、製品のことを知るためには、転職よりも先に今やるべきことがあるはず。そのうえで希望が叶わなかったら、その時初めて転職活動を行なって、自分が現職で会社のため、製品のためどんな努力をしたかをアピールすればいいんです。

 最近、職場の人間関係などに不満を持つ若者が、減っているように感じます。それというのも、何事にも全力でぶつかろうとする若者が減っているからではないか、と。転職願望を持つことは決して悪いことではありませんが、まずは自身の希望を直視して、今ある環境の中で全力を尽くす努力をしてほしいですね。

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